センタープレテストで197点、駿台全国模試で偏差値74.5をとった僕の国語の勉強法(現代文:評論編)
こんにちは落堕医学部生です。今となっては見る影もありませんが、私も数年前は、具体的には受験生のころは人よりはお勉強ができました。特に国語はかなり得意で、記述型の駿台全国模試では何度か偏差値75ちかくを、マーク型模試では最高で197点をとったこともあります。
そんな僕が、どういう勉強をしていたのか、書いていきたいと思います。
国語の勉強ってどうやってやるの?と困っている中高生の皆さんの参考になったら幸いです。
ただ、はじめに申し上げておきますと、今回具体的に「この参考書を何周やればいい!」みたいなことは書かないつもりです。ひとによって必要な勉強はそれぞれ違います。その中でも普遍的にこれは重要だな、と思ったことを書くつもりなので、そこはご了承ください。
<始めに>
国語に限らず、大学入試の採点というのはどのような基準で行われているかが不透明なことが多いです。択一式の問題はまだしも、記述タイプの設問は採点方法によって大きく総合点が変わってくるような気がします。今回は、模試等で多く行われている、「要素加点方式」で採点されているという仮定の下、話を進めます。
要素加点方式というのは、解答に必要な要素がいくつか用意されていて、それぞれの要素に得点が設定されており、受験者の解答にその要素が含まれていればその点が加算されるというものです。例外として、解答が文章として成り立っていなかったり、要素は入っていても総合的な意味が全く的外れだったり、明らかに問題文の主張と矛盾する記述があったりするとバツになる場合もあるようです。
私がしていたことを大きく三つに分けると、以下のものになります。
・知識をつける
・記述力をつける
・問題を解くことになれる
それぞれについて解説していきます。
・知識をつける
皆さんも意識せずともわかっていると思いますが、現代文の問題として取り上げられる評論文は、偏りがあります。大雑把に言ってしまえば、近代的価値観への批判です。例外もあるとは思いますが、少なくとも「人間は万物の長であるからにして、自然を好きなように扱ってよい」といった時代錯誤的な文章が取り上げられることはないはずです。
ならば、出題されるであろう領域について、最低限の知識を持っておけば、問題文を理解しやすくなるのではないでしょうか。
私は、その知識をここで解説するにはあまりに素人すぎるのでしません。
ただ、基本となる流れだけでもまとめておくと、このような流れになります。
近代:デカルトによる心身二元論、その他科学の発展に伴い、人間の自己、歴史、自然に対する認識も変わった。
☞それに対する反省、新たな視点の発見。
例えば、「人間の自我とは本当に生来的で絶対的なものなのか?→そうではなく、他者とのかかわりの中で形成されたものだ。」とか。
詳しくはぜひ、近くの書店や、Amazon等で本を買って、あるいは国語の問題として解いた文章を読んで、知識を深めてください。お勧めの本は、内田樹さんの『寝ながら学べる構造主義』です。内田さんは著作が東大の二次試験にも出題されたことのある方で、文章も易しくわかりやすいです。ほかにも、学校で配布される教科書に取り上げられている方々の作品は読んで得られるものがとても多いので、時間に余裕がある限り読むことをお勧めします。
↓『寝ながら学べる構造主義』
・記述力をつける
どんなに文章を理解していても、問いに対して過不足なく正確に解答を書けなければ点は取れません。解答を記述する際には以下のことに注意していました。
1. 解答を書く、その前に…核となる文を決める
国語の解答は最終的には決められた文字数に仕上げなければなりませんが、最初から一気に書こうとすると、必要な要素が抜け落ちたり、同じことを複数回書いてしまったりしてしまいます。
まずは、たとえば「○○はどういうことか説明せよ。」という問題に対しては、「✕✕ということ。」というのが解答の核になります。そして後から、肉付けをしていくと、すっきりとまとまって必要な要素もしっかり含まれた解答を作ることができます。
2. 語彙力をつける
あまり難しい言葉ばかりを、ちゃんと意味を理解せずに使うのはよくありませんが、表現したい内容をぴったりとあらわせる語彙があると、既定の文字数内に必要な要素を収めることができるようになります。
例えば、「畏敬」という言葉を知っていれば、「尊敬し、服する」と書くよりも5文字も節約することができます。
・問題を解くことになれる
最後は何といってもこれです。試験の時間は限られていますし、基本的に国語の試験時間はカツカツなことが多いです。その中で、いかに素早く本文の要点を理解し、解答に落とし込んでいくかが勝負の分かれ目となってきます。
ただ、問題を早く解くというのは決して、とばしとばし読んで解答を作るということではありません。巧遅拙速にしかずという言葉がありますが、できることなら巧速を目指したほうがいいに決まってます。
文章を速く読むうえで、僕が意識していたのは、しっかり読むべき部分を見極めることです。例えば、「つまり」というワードが出た時は、それ以前で挙げたちょっとわかりにくい概念や主張がわかりやすく言い換えられているはずですから、そこはしっかり読んで、解答を書く参考にしていくのです。
現代文の勉強というのは、一見何をすればいいのかわからず、国語の成績なんて才能で決まると思ってあきらめる人も多いと思います。
ですが、国語の勉強を通して得た知識は高校を卒業した後も大いに役立ちますし、文章を正しく書いたり読んだりする力も、日常生活になくてはならないものです。
結果が出るまで時間がかかる教科ですが、点が取れ始めると安定する教科でもあるので、ぜひ頑張ってください!